日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~

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2024.06.07

生野銀山ARガイド

 

史跡・生野銀山で「超地下アイドル」として活躍している「銀山ボーイズ」が、観光坑道の人気スポットで「ガイド」を始めました!

 

 

「銀山ボーイズ」は「生野銀山に眠るドラマを広く伝えたい」と、生野銀山観光坑道内で江戸期~昭和期の採掘作業を再現している60体の展示マネキン。2017年にデビュー曲「ギンギラ銀山パラダイス」を発表、その後イベントなどでも活躍しています。

 

 

 

この地下アイドルたちが、新しく始めたサービスが「AR」を使ったガイドです。AR(拡張現実)とは、スマートフォンやタブレットなど通して見ることで、現実世界にデジタル情報の付加を可能にし、世界を拡張する技術のこと。

生野銀山の入場券売り場にQRコードが設置されていました。

 

 

読み込んでみると綺麗な女性(No30.雅子さん)が登場!音声や動画で説明をしてくれます。
このようなQRコードが観光坑道内の人気・おすすめスポット5箇所に設置されています。

 

 

これまで、坑道内ではスマホなど圏外だったのですが、光ファイバーを伸ばし、WiFiルーターを3箇所設置。WiFiルーターの近くであれば、LINEなどのアプリを使用して通話することが可能になりました。

 

 

掘った鉱石を足場にして、地底から上に向かって採掘する「シュリンケージ法」で掘られた谷底は、足がすくむほどの深さ。
ここでも銀山ボーイズのガイドを聞くことができます。

 

 

巨大な巻き上げ機では、No.50の蓑作(みのさく)君が「このワイヤーは俺たちにとって命綱」「オペレーターは地下の深さを目盛りで判断していたんだぜ」などの説明をしてくれました。

 

 

 

 

作業員を坑道へと降ろすエレベーターでは、No32.りょう君が「俺たちは地下880メートルまで行ってたんだ」「最深部は温度30度、湿度100%の灼熱(しゃくねつ)地獄だぜ」「地上に上がってからのビールが最高にうめぇもんだ」など労働の大変さや、仕事の後の楽しみも教えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

文化庁の助成金を使って整備したこのARサービスは、日本語のほか、英語、フランス語、韓国語、中国語、台湾語に対応しています。ARサービスは生野銀山のほか、生野町口銀谷にある国登録文化財の日下旅館と旧海崎医院にも設置されています。生野町・生野銀山を訪れた際には、ぜひお試しください!

 

 [ライター:轍]

▼ 観光スポット

史跡・生野銀山

生野まちづくり工房 井筒屋

口銀谷地区の町並み(トロッコ軌道跡)

口銀谷銀山町ミュージアムセンター (浅田邸)

旧生野鉱山職員宿舎 (志村喬記念館)

 

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