神子畑鋳鉄橋と羽渕鋳鉄橋はそれぞれ1885年,1887年に完成した。明延,神子畑で採掘,選鉱された鉱物を生野に運ぶために作られた「鉱石の道」において道中の河川に架けられたもので,採掘技術の向上から,輸送量が増えることが予想され,かつ鉱物の重量に耐えるために鋳鉄で作られた。神子畑鋳鉄橋は日本で最も古い全鋳鉄の橋で,鉄製の橋としては3番目に古いものである。元々「鉱石の道」には5つの橋があったが,神子畑鋳鉄橋と羽渕鋳鉄橋だけが現存している。
1995年の台風によって被害を受け修理が必要となったこと,加えて洪水を防ぐために河川の拡張工事が行われたことから,羽渕鋳鉄橋は現在の場所へ移築された。しかし神子畑鋳鉄橋は今も同じ場所にあり,1977年に国の重要文化財となった。
文化財データ:
名称 | 神子畑鋳鉄橋・羽渕鋳鉄橋 |
---|---|
読み方 | みこばたちゅうてつきょう はぶちちゅうてつきょう |
指定状況 | 国重文(有形)県有形 |
住所 | ■神子畑鋳鉄橋:朝来市佐嚢字水田1637-7 ■羽渕鋳鉄橋:朝来市羽渕字柳16-1 |