2026.02.02
日本遺産を学び、郷土愛を深める課外授業として「鉱石の道 現地学習会」が行われました。
地元・朝来中学校の1年生が、「神子畑選鉱場跡」と「史跡 生野銀山」を見学しました。
この日は朝から雪が積もり、寒い中での見学となりました。

神子畑選鉱場跡では、2つのグループに分かれ、ガイドさんから説明を受けます。


神子畑鉱山では、15世紀頃から採鉱が盛んに行われていました。
「一休さんの時代やな」というガイドさんのわかりやすい説明に、生徒さんからは「ああ〜!」と納得の声が上がります。
大きな「シックナー」の前では、実際に鉱石を手に取って観察。
鉱石の種類や性質、色の違いなどについて教えてもらいました。

シックナーの目の前にあるムーセ旧居は、生野鉱山開発のため明治政府によって招かれたフランス人技師の住居です。神子畑鉱山の開発に伴って神子畑に移築され、事務舎・診療所として利用されました。
現在は、神子畑選鉱場の模型や実際に使われていた機械やジオラマを展示し、神子畑鉱山の歴史を伝える資料館となっています。

館内では、石をドロドロにして鉱石を選り分ける工程について、ジオラマを使って詳しく説明していただきました。
「どこで溶かしているんですか?」など、生徒さんから質問の声も上がっていました。

お隣の養父市にある「明延鉱山」で採掘された鉱石を神子畑選鉱場まで運ぶために使われていたのが、「明神電車」です。
通称「一円電車」と呼ばれ、鉱石だけでなく、料金1円で人も運んでいました。
ガイドさんから「だいたい17人くらい乗れるかな」と説明があると、「え〜!10人くらいかと思った!」という驚きの声が。
実際に乗り込んだ生徒さんに感想を聞くと、「狭いです!」と楽しそうに答えてくれました。

鉱石の道神子畑交流館「神選」では、明延鉱山と神子畑選鉱場の関係について学びました。
見学中には「明延と神子畑って繋がっているんですか?」「どれくらいの人が住んでいたんですか?」といった質問も出ていました。


中には、「ひいおじいちゃんとおじいちゃんが、働いていたんです」という生徒さんもいて、目を輝かせて話してくれる場面もありました。
その後、バスで生野銀山へ移動。
こちらでもガイドさんに詳しく説明してもらいながら、坑道内を見学します。

雪が降る寒い日でしたが、坑道の奥へ進むにつれて、次第に暖かく感じられます。
「坑道内は年間を通して、だいたい13度くらいなんです。今日みたいな日は、少し暖かく感じるでしょう?」とガイドさん。
自然と歴史を肌で感じる、貴重な体験となりました。

大きな巻き上げ機。

資料館では断面図でわかりやすく鉱山の仕組みを学びます。
見学の最後には、生徒さんからガイドさんへ感謝の言葉が伝えられました。
見学を通して、自分たちの住むまちに誇りを持ち、これからもこの歴史を大切にしていこうと考えるきっかけになったのではないでしょうか。
[ライター:轍]