2022.04.03
今年で3回目を迎える、沿線の高校生たちによる地域魅力発見ワークショップが開催されました。
若者に日本遺産「播但貫く、銀の馬車道・鉱石の道」をより知ってもらい愛着を持ってもらうこと、将来的に地域を担う人材を育成すること、また沿線の高校生のネットワーク化を図り、地域活動の活性化の一端を担うことを目的に実施しています。
この日は、10月から12月までの間に4回行われるワークショップの2回目で「現地スタディツアー」が行われました。
実際に現地を訪問、地域の方にインタビューなど取材をして、遺産の歴史的価値やそれらが沿線にもたらした影響などを学び、活用方法を考えます。
養父市の「明延鉱山」と、朝来市の「生野銀山」の2コースに分かれてのワークショップです。
《生野マインホールに集合》
「播但貫く、銀の馬車道・鉱石の道」は73kmと広範囲。
北方面と南方面から2台のバスで、沿線の高校生が生野のマインホールに集合しました。
ここから「明延鉱山コース」と「生野銀山コース」に分かれて再度バスに乗車します。
明延鉱山コースの様子をご紹介します。
生野から明延鉱山に行く道中には二連アーチの美しい「羽渕鋳鉄橋」や、全鋳鉄製の橋梁として日本最古の「神子畑鋳鉄橋」そして東洋一と言われた「神子畑選鉱場跡」があり、それらを車窓から見学します。
《神子畑選鉱場跡・シックナー前》
ここから約40分ほど山道を走り明延鉱山に向かいます。鉱山の環境を知ってもらうため、あえて山の中の道を選んで移動します。
《明延鉱山 坑道入口》
明延鉱山は昭和時代には全国生産の約90%の錫を採掘する鉱山として繁栄しました。
ガイドさんと一緒に明延鉱山探検坑道に入ります。
坑道内には水が多く「足元をまくった方がいいよ」とのアドバイスで裾を織り上げる高校生たち。
《坑道内の様子》
見学コースは約650m。坑内には閉山まで使用していた鉱山機械や削岩機などがあります。
実際に使われていた機械や設備などをガイドさんの詳しい説明を聞きながら見学しました。
次回に行われる3回目のワークショップでは、この現地取材で見たこと感じたことをまとめます。
高校生が感じた、地域資源や街の魅力をどのように活用するのか、今後の企画が楽しみです。
生野コースのブログはコチラから
《高校生による「日本遺産の魅力発見ワークショップ」2021〜生野銀山〜 》
[ライター:轍]
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