日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~

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2021.11.16

新町歴史散歩~描かれた山中のお寺に行ってみる

 
新町歴史散歩が上梓されました。
奥銀谷地域自治協議会などで絶賛販売中。
筆者の体験や新町で聴き取りされたお話しが、詰まっています。
この冊子を読んで、町を歩けば、たちまちその時代にタイムトラベルするかも(笑)
 
 
かつて山の中にあったお寺の話があり、早速行ってみました。
とてもエキサイティングな体験。
 
 
以下、新町歴史散歩より引用
 
ー扇山南峰に眠る昔の夢 山と谷に繋がる銀の道ー
 
このお寺で一番興味深いのは、ここに移る前に扇山南峰にあったということです。
17世紀巧海和尚は『縁起中にある唯念寺の元となる寺、天台宗大破寺があったという「寺所」は当寺より真向かい(やや東)の扇山という山の上にあり、今なお、そこは往時寺のあった境内の石垣が残っており、ここには白口町に通じる路があり、白口からも上下したものらしい』と書き残しておられます。[昭和15年(1940年)1月の書]
 
先代住職(一明師)も幼い頃、山に登ってみたと言っておられました。登る途中に[太盛山=たせいやま]と彫られた岩があった様で、当時『その岩が向いている方が太盛山だろうと思った』と言うことでした。現在、古絵図でそのあたりを見ると、大盛山(おおさかり山)という山(間歩)があったようで、岩に刻まれたのも「大盛(おおさかり)山」だったのだと思います。「大盛山」の位置が岩壁に刻まれていたことは今回はじめて知りましたが、60年以上も前のこと、岩も風化し草木に埋まって消えていったことと思います。非常に残念です。
ここからは、夢と創造の世界になります。新町の対岸から扇山に登ると扇山、金香瀬山塊があり、その山塊の中に金香瀬大谷筋を中心とした谷々が走っています。この山を超え、谷を登って繋がる地帯こそ、生野銀山金香瀬鉱脈群の繁栄を支えた地帯です。
 
 
ーーーー
 
 
この町の歴史を残そうとする人、
また、それを体験で繋ごうとする人。
 
この本から
地域に興味がわき、
愛着が増し、
集まりが出き、
この町の未来が描かれんことを願います。
 
以下の写真は、山中にあったとされる寺跡を探す冒険。
 
白口の生白稲荷社の横の千珠谷を上りました。
 
《千珠谷1》
 
 
《千珠谷2》 
 
 
 《大破寺1》
 
 
《大破寺1》 
 
 
 
 
【改訂集約版「新町歴史散歩」歴史冊子 販売】
 1部 ¥500
 
 取扱場所
 ●奥銀谷地域自治協議会
 ●生野まちづくり工房井筒屋
 ●生野書院
 ●朝来市観光情報センター
 
 【問合せ】
 奥銀谷地域自治協議会
 TEL:079-679-4131
 
  
  [ライター:powerstonewalk]
 
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