日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~

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2021.09.29

「鉱石の道 子ども学習バス」前編 〜生野銀山から神子畑鋳鉄橋〜

9月4日(土)に行われた「鉱石の道 子ども学習バス」の様子を前編・後編に分けてお伝えします!

 

「鉱石の道 子ども学習バス」とは但馬内の小学校高学年(4・5・6年生)を対象にしたバスツアー。

夢但馬周遊バス「たじまわる《鉱石の道号》」を利用して鉱石の道エリアを巡り、小旅行気分を味わいながら「鉱石の道」について学ぶことができます!

 

 

【兵庫県和田山庁舎でオリエンテーリング】

9時に集合場所の兵庫県和田山庁舎へ。

体温を測り、消毒をして受付をします。

参加者全員に鉱石の道の缶バッチとマスキングテープがプレゼントされました!

 

 

オリエンテーリングでは子どもたちが興味を持ちやすい「オリンピックのメダル」などの話を交えながら「鉱石の道とは」をガイドさんが説明してくれます。

これから巡る鉱石の道について興味が湧いてきますね。

 

バスの出発時刻になりました。和田山駅前に徒歩で移動し、バス〈鉱石の道号〉に乗り込みます。 

 

 

【生野銀山】

生野銀山は室町年間に本格的な採掘が始まり、織田信長・豊臣秀吉、徳川家康の直轄地に。明治元年に政府の直轄となり、最新技術が投入された日本の近代鉱山第1号です。

こども学習バスでは、生野銀山についてガイドさんに詳しく説明してもらえます。

 

鉱山資料館では徳川時代の銀山絵巻などを参考に、150体の人形で再現された巨大な鉱山立体模型などがあります。これを見るだけで当時の大変さが伝わります!

 

では、いざ坑道内へ!

 

生野銀山の坑道内は年間を通して平均温度13℃。半袖だと寒いです!皆さん長袖を持ってきています。

 江戸時代の坑道は、坑内作業者ひとりがやっと通れるほどのもの。ノミでコツコツと採掘した様子が残されています。

 

 

坑道内には地下アイドル「GINZAN BOYZ」のメンバーがたくさんいます。

メンバーたちは、坑道や敷地内で体を張って当時の様子を再現しています。

 

写真では伝わりにくいですが、足がすくむような深い発掘跡!

 

ガイドさんが時代ごとの鉱山について、丁寧に教えてくれます。

 

坑道内には写真映えするスポットも。

 

全長約1000m、40分ほどのコースの出口です。

 

バスの出発までしばらく自由時間です。お土産は特産品・名産品はもちろん、ちょっと欲しくなる銀山らしい物も!

 

 

 菊の御紋の入った石門を通り抜け、バスに乗ります。次は「神子畑鋳鉄橋(みこばたちゅうてつきょう)」です。

 

 

【神子畑鋳鉄橋(みこばたちゅうてつきょう)】

神子畑鉱山で採鉱された鉱石を、生野の製錬所へ運ぶために架けられた5本の鋳鉄橋のひとつで、国の重要文化財に指定されています。

明治18年の架設で、日本最古の鋳鉄橋であり、鉄橋としても日本で3番目の古さを誇ります。

 

 

 小雨がぱらつく中でしたが、古いレトロな橋を渡る参加者の皆さん。

 

日本最古の鋳鉄橋を現在も渡ることができるのは大きな魅力ですね! 

 

 

この次は「神子畑選鉱場跡(みこばたせんこうじょうあと)」です。後編でご紹介します!

 

《後編はコチラから》

「鉱石の道 子ども学習バス」後編 〜神子畑選鉱場跡から明延鉱山〜

 

 

[ライター:轍]

▼観光スポット

生野鉱山関連遺構(生野鉱山及び鉱山町の文化的景観)

史跡・生野銀山

神子畑鋳鉄橋

羽渕鋳鉄橋

 

 

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