「生野鉱山寮馬車道」(現在は銀の馬車道として知られている)は朝来市にある生野鉱山と姫路にある飾磨港を結んでいる。フランス人技師レオン・シスレー(1847-1878)によって設計され,1876年に完成した。日本で最初に作られた産業高速道路で,ピエール・マリー・ジェローム・トレサギュー(1716-1796)が開発したフランスの道路設計方法とスコットランド人のジョン・ルードン・マカダム(1756-1836)が考案したマカダム工法を組み合わせたものである。この道の完成は明治日本の近代化への潮流を予感させるものだった。
道路は桜の木で縁取られた池を巡っており,周辺の光景は当時からほとんど変わっていない。そのため,2016年に道路の一部で発掘調査が行われ,マカダム工法の技術が明らかになった。
文化財データ:
名称 | 生野鉱山寮/馬車道跡 |
---|---|
読み方 | いくのこうざんりょう ばしゃみちあと |
指定状況 | 未指定 |